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  • 執筆者の写真朝野裕一

パターン化された姿勢/動き

毎日同じ生活を続けていると、ついつい気がついたら同じ姿勢を

長い時間続けていた、ということはよくありそうなことですね。

特にデスクワークなどの仕事についている方は、椅子に座って背中を

丸めている姿勢の時間が長くなると予想できます。

ここには二つの大きな問題が隠れています。

その一つが、

座る時間が長いことそのものです。

長い時間座っているということは、せっかく進化の過程で獲得した

二足直立位を取っていないことになります。

重力に対する抵抗を一部取り除いた姿勢が座る姿勢。

それが長く続くということが問題になります。

特に、

いわゆる足腰と呼ばれる部分の役割を休めてしまっているので、筋肉や

骨への刺激が少なくなります。

宇宙飛行士が無重力(微小重力)の下で暮らすところまでは行かないに

せよ、似たような現象が起こると考えられています。

それだけ重力という刺激が前提で、人の身体の組織は成り立っている

というわけなんです。

もう一つの問題が、

座っている姿勢そのものです。

背中を丸めて座っているということは、骨盤が後ろに傾き腰(腰椎)に

通常の並びとは違う方向の力が常に働いていることになります。

立ち上がった時に、腰に違和感や多少なりとも痛みを感じても不思議で

はありません。

また、

背中の骨(胸椎)も必要以上に丸まってしまい、それによって肩甲骨が

外側にずれてきます。

頭は目の前のパソコン画面などに目をやるために長時間持ち上げていな

ければなりません。

そうすると、

首の後ろや背中の真ん中の筋肉などが、いわゆるこってくるという現象

が起きてきます。

これら二つの理由によって、

長時間同じ姿勢で座る作業についている方は、腰痛や肩こりになる

可能性が常にある。

さらには、

全身の末梢循環も決してよくはないと考えられます。

ですから、

可能であればせめて1時間に1回くらいは、椅子の上での体操や、

できれば椅子から立ち上がって体を伸ばしたり回したり、あるいはどこ

かに向けて少し歩く、などという対処法が望まれます。

具体的な運動・体操などは改めて明日ご紹介しましょう。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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